
美容室で使用する設備・什器は、メーカーによって特徴も様々です。
有名なメーカーでは「タカラベルモント」や「大廣製作所」などがあります。
また、美容設備は高額なものが多く、イメージと違ったからと言って簡単に買い換えたりできませんよね。
このようなミスをしないためにも、3つのポイントを押さえておきましょう。
今回は、美容室の中で使用する、美容設備・什器の選定について解説していきます。
1. コンセプトとターゲットに沿って決める
設備選定は、内装工事と同じく、その美容室のデザインの一部です。 内装、デザインに合ったものという発想ではなく、お客様に価値を提供できるかどうかを考えましょう。
ですから、設備選定でもまずコンセプトとターゲットに沿って考えましょう。
たとえば、シャンプー台ですと、「バックシャンプー」と「サイドシャンプー」がありますよね。 落ち着いた雰囲気の美容室では、お客様の体に負担が少なく、ゆったりできるバックシャンプーを導入する場合が多いです。
一方、お客様の回転効率を重視している美容室では、すすぎなどがしやすいサイドシャンプーの導入が多く見られます。
ヘッドスパをウリにしている美容室は、より施術がしやすく、お客様もリラックスしやすいように、フルフラットのシャンプー台を導入する店舗も増えてきています。
この場合、ヘッドスパをメインとした付加価値のある美容室のため、導入するべきだと思います。 このように、導入する美容設備はコンセプトとターゲットに沿った選定をしましょう。
2. コストをできるだけ抑える
コンセプトとターゲットに沿った設備を導入したとしても、お客様から支持され利益を出せなければ価値も生まれません。 もちろん、こだわりを持つことは大切ですが、コストはできるだけ削減し、代用品があればそちらの導入も考えましょう。
まずは、シャンプー台など工事が必要なもの、万が一何かあったときに営業に支障が出るものに分けて、予算分配し設備導入を進めましょう。
また、設備によっては中古品でも綺麗なものがあったりしますので、検討してみるのも良いかも知れません。
3. 必要な品質や性能を確認する
美容設備は、一度導入したらあまりコロコロ変えることができません。 安心できる品質や保証、さらにアフターフォローも含めたものを選びましょう。
ここで注意点があります。 それは、必要以上に品質や性能にこだわりすぎて、オーバースペックなものを選ばないようにすることです。 つまり、コストと性能のバランスが大切なのです。
たとえば、スタイリングチェアは、
・耐久性はどのくらいか?
・体格別の座り心地は?
・移動時のスムーズさは?
・手入れのしやすさは?
などが選考基準として挙げられます。
オーバースペックな設備を求めず、数年で入れ替えることを考え、ある程度の品質でまかなうというのも選択肢のひとつです。
まとめ
こだわりを持つことは大切です。 しかし、最初から完璧に作ることが、一概に正解と言えるわけではありません。
美容設備を選ぶときは、「コンセプトとターゲット」に沿っていくつか候補を出し、その中から「コストと性能」のバランスの取れるものを選びましょう。
また、予算をよく考えて、無理のない環境で開業できるようにしましょう。