理想のお店を目指す!内装工事手配の流れと押さえるべきポイント

美容室の開業を目指す方々がこだわりたいポイントの一つが、店舗内装です。
新店舗開業される大半の方々は、内装に多くの時間をかけられます。
なるべく費用は抑えたいものの、大きな資金をかけてお店を作るのですから、お店の顔として大事なブランディングとなる店舗内装はしっかりと理想に近い形で作りたいものです。
しかしながら、一口に内装工事と言っても店舗を作り上げる上では様々な要素が絡み合う為、新規開店の内装工事にはトラブルがつきものです。
今回は、内装工事の流れと押さえるべきポイントについて解説していきたいと思います。
目次
1. 内装業者を選定する為の3つのポイント
最初に、内装工事を依頼する業者選びからスタートしましょう。
内装工事をうまく進めるためは、この業者選定が重要です。その中の主な3つのポイントを説明します。
1) 美容室の内装・デザイン・施工経験が十分にある業者を選びましょう
内装会社にも、得意・不得意な分野があります。
美容室は電気・水道・ガスを同時にたくさん使うので、最適な容量が分からずに工事をすると、営業中「お湯がでない」「ブレーカーがよく落ちる」など営業に関わるトラブルが生じてしまいます。
また、保健所が定める基準を満たさなければ、営業許可が下りず営業できません。
このような、美容室の様々な事情を考慮し、内装・デザイン・施工の実績が豊富で、設備面にも強い業者を選びましょう。
特に、設計から施工まで一貫して手掛けている会社は、より豊富な経験を持っているでしょう。
2) 友好的なコミュニケーションが取れる業者を選びましょう
コンセプトやオーナーのイメージをデザインに反映させるために、オーナーの考えを尊重し、ヒアリング能力や提案力を持った業者を選びましょう。
内装工事はスケジュール通りに進まない場合もあります。 常に進捗情報を開示して進めてもらわなければ、オーナーは、工事が今どの段階で、予定通りに進んでいるのかさえ把握できません。
スケジュールや工程を詳細に説明してくれる業者が良いでしょう。
3) 実績の詳細や価格帯を確認しておきましょう。
内装工事の相場を知った上で、その業者がどのくらいの坪数や価格帯での実績が多いのかを聞いておきましょう。 会社によっては平均坪単価を公開している場合もあります。
予算内で工事が可能かどうかを知ることができ、このクオリティの内装をこの価格で出来るという事前調査にもなります。
2. 現地調査での注意点
業者選定の次は、物件選びです。 エリア・動線・物件の分析を行い、理想の物件を見つけたら業者に現地調査を依頼しましょう。
特に配管・配電は念入りに調べてもらいましょう。 「ガスは通っているか」「電気容量は十分か」「水道管は細すぎないか」なども明確にしておきましょう。
物件調査の結果から、その物件で内装工事を行うメリット・デメリットを確認しましょう。
3. レイアウトと見積もりのチェック
物件調査の次は、デザイン業者からある程度のレイアウトと、工事費用の見積もりを提出してもらいましょう。
このレイアウトから、セット面やシャンプー台などの位置・待合スペース・バックルームなどを確認、営業中の動線もイメージしましょう。
また、見積もりは詳細に出してもらうようにしましょう。何にいくらかかるのか、削減するとしたら何をどのくらい削減しなければならないかを業者と話し合う必要があります。
4. 具体的なイメージの共有
レイアウト・見積もりが決まったら、資金調達を行いましょう。 その際、各書類の準備や事業計画書をある程度完成させておくと、面接までスムーズに進みます。
融資が決まり物件契約ができた後、本格的な打ち合わせが始まります。 色や明るさ、素材や質感など、より具体的に話を進めていき、模型やCGを使って、より完成に近づいた美容室のイメージが出来上がっていきます。
この段階でのコミュニケーションがとても重要です。 実際にクロスや塗装のサンプルを用意してもらい、不明点があれば納得のいくまで確認しましょう。
5. 契約時の注意点
美容室のイメージが決まり工事計画も立ったら、いよいよ契約なのですが、ここで注意点があります。
それは、お金と時間です。
まず、お金の部分ですが、工事費用と支払い期日はいつなのかを確認しましょう。 工事後に一括で支払う場合と、工事前に半額を支払う場合もあります。
次に、工事期間を確認します。 開始日と完成予定日、近隣住民に配慮し、工事が可能な時間帯などが限られる場合もあるので、確認しておきましょう。
6. 着工後もこまめに現場を見に行きましょう
契約をして工事もスタートしたので、あとは業者に任せよう、というのは間違いです。
こまめに現場を見に行き、進捗状況を確認しましょう。 些細なことでも、気になる点はデザイナーに相談しましょう。
7. 完成・引渡し時は細かい所まで確認
内装が完成したら、内装業者の立ち合いのもと細部まで確認作業を行いましょう。
塗装の剥がれやクロスの浮き、汚れ、看板の文字や、デザインの間違いなど、様々なミスがあり得ます。 細かくチェックして、もし気になる部分があれば、その場で担当者に伝えましょう。
まとめ
美容室の開業を目指す方たちの中で、時間をかけこだわるポイントの一つが、内装です。
しかし、同時にトラブルが起こりやすいものでもあります。 大きな資金を投じるため失敗できません。
以上のことから、理想の美容室を作るためには、信頼できる業者を選びましょう。 信頼できる業者の条件としては、「美容室の内装工事の経験が豊富にあること」、「友好的なコミュニケーションが取れること」、「坪単価の平均がわかること」「何にいくら費用がかかり、どれくらいの時間を要するか等、詳細内容を丁寧に掲示してくれること」です。
内装業者はパートナーです。 現地調査から完成までの期間、自分のイメージやこだわりをしっかり共有し、完成まで協力して取り組んでいきましょう。